■ 社会調査法(A) ■
〔主題と構成〕
社会学にとって極めて重要な位置を占める社会調査を,どう読み解き,自らどのようにデザインしたらよいのか---本講義はこうした点について,実践的な知識と能力を習得することを目的とする。
講義では,一般的な仮説構築から推論の方法,質的なデータ,定性的なデータの収集と分析,フィールドワーク,調査の倫理,といった事項を中心に社会調査法の基本を学ぶ。また各種調査法を理解するには,具体的事例を読解することが不可欠なので、それぞれの調査方法の代表的な文献を読みながら、各方法の特徴と限界を考える。
具体的な講義計画は,以下の通りである:
1. 社会調査入門
2. 社会調査の諸類型
3. 社会調査の設計――問題意識・仮説・作業仮説
4. 対象の発見と仮説の構築
5-6. 量的調査法(1)〜(2)
7-8. 質的調査法(1)〜(2)
9-12. 文献解読(1)〜(4)
13. 社会調査の実践的ノウハウ――ノートテイキングから報告書の作成まで
14. フィールドの倫理――知見は誰のものか
15. 「社会調査法」の実践的知識に関する期末筆記試験