■演習(1)■


〔演習テーマ〕
 都市問題・都市環境問題・まちづくりの社会学

〔指導・運営方針〕
 卒業論文へ向けての系統的指導の第一段階として,このゼミでは以下の4つを行います:
(1)研究に必要な技術の学習
 図書館の利用方法,読書ノートの取り方,文献データの扱い方,パソコンでのデータベース・論文作成・推敲の方法,などを指導します。これらは意義ある大学生活を送るために必要な技術ですから,できるだけ早い段階で学習しておく必要があるものです。また,重要な雑誌論文のデータベースを分担して作成し,ゼミのホームページ上で公開する「ゼミ・プロジェクト」も行います。パソコンを現に所有しているか,すぐに購入する予定があることが必要です。
(2)基礎的な文献の読破
 社会学と(都市)環境問題に関する重要文献の講読。リストは開講時に配付し,参加者との合議で決定します。英文文献が含まれる可能性もありますが,難しくとも,粘り強く読み解こうとする姿勢を身に付けましょう。これはいわば基礎体力づくりの部分です。これがあるとないとでは,その後の大学生活がまるっきり違ってきますから,きちんと学んでおきましょう。
(3)合同現地調査
 フィールドワークに習熟するために,9月初旬〜中旬頃にゼミ合宿兼現地調査を実施する予定です(参加は必須です)。ゼミ一体となって都市景観問題の現地調査を行うつもりです。これにもゼミOBの現役大学院生が参加して議論をリードしたり,ノウハウの伝授,助言をしてくれるはずです。
(4)ゼミ論文の執筆
 各人の問題意識に基づいたゼミ論文を執筆します(「Iゼミ修了論文」)。個別に相談にのり,場合によって添削指導をする場合もあります。指導の眼目は,各自のアイディアに私が介入・干渉することではなく,「そのアイディアを展開するにはどうしたら良いのか」「いかに説得的に論述できるか」といった「君自身のアイディアの洗練化」です。ですから,自分のテーマのない学生や自ら積極的に取り組まない学生には,指導がなされませんから注意してください。
 なお,詳細なゼミ生募集要項は, このPDFファイル を参照のこと。

〔評価の方法と基準〕
 学年末提出の「Iゼミ修了論文」および演習での議論への貢献度で評価します。出席は当然のことながら必須です。論理的かつ首尾一貫してテーマについて論じているかが,評価のポイントになります。

〔学生に対する希望〕
(1)正規の時間以外に週1〜2回実施するサブゼミに参加できること
(2)きちんと毎回出席し,熱意をもって課題等を実行できること
(3)課題以外にも,自分で主体的に文献を探して読んでくること
(4)「ゼミ6期生=歴史の浅いゼミ」という条件をむしろプラスの条件と考えられるパイオニア精神にあふれていること
(5)自分にとって揺るがせにできない疑問を考えてみたいと思っていること
(6)積極的に「ゼミ・プロジェクト」に参加すること
(7)「教員から教えてもらう」態度ではなく,自分から積極的に学ぼうとすること