鈴木豊ゼミナール

http://www2.mt.tama.hosei.ac.jp/~yutaka/

※ 2001,2002年度と2年間の米国(USA)での在外研究期間を経て、「パワーアップ」して、ゼミを再開しました。昨秋からは、OB・OG会も開かれ、卒業生と現役生の交流も盛んになりそうです。現ゼミ生、新ゼミ生の皆さん、今後もゼミを盛り上げるべく、一緒に、頑張っていきましょう。


※ 以下は、ゼミ学生による(力作の?)紹介文です。ゼミ自体は「現代経済学(ミクロ)・企業経済学・理論経済学・ゲーム理論系」のゼミですが、こうした‘文章’も、当然書けるようになります。

【コメント】

 今回で、第11期目の募集となりました!やる気と責任感のある人を募集します!!

【テーマと内容】

 本ゼミナールでのテーマは、「経済学におけるゲーム理論とその応用」です。そして、ゲーム理論について、その考え方を学び、自分で使えるようにし、現実の事象を説明できるようになることを目指します。

 「ゲーム」という言葉について簡単に触れますと、経済において、“最終的な結果は、自分だけでなく、他の人の行動にも大いに影響される”という関係がある状況を「ゲーム的状況」と言い、その状況を分析する理論体系を「ゲーム理論」といいます。

 現実の経済に目を向けると、こうした「ゲーム的状況」は、たくさんあることに気がつきます。例えば、電話会社やファーストフード店の値下げ競争は、なぜ起こるのだろうか?そして、どこまで続くのだろうか?商慣行や雇用慣行などにおいて、「日本型」、「アメリカ型」と言われることがあるけれど、そういった慣行は、どのように解釈できるのだろうか?オークションや入札には、たくさんのタイプがあるらしいけど、それらの違いはなんだろうか、そして参加者は、どのように行動すると考えられるのだろうか?交渉という行為を、学問的に考えるとき、どのように捉えられるのだろうか?これら全ての問題に共通するのは、結果が、自分以外の人の行動にも影響されているという点です。そして、ゲーム理論では、これらの疑問について、一貫した考え方で、一つ一つ説明することができます。

 現実の経済現象を、場当たり的に論じるのと、論理的で首尾一貫した考え方によって論じるとのとでは、人に与える説得力という点で、大きく異なります。本ゼミナールでは、「ゲーム理論」を用いて、ホットな問題を冷静に考えかつ議論できるようになることを目指しています。

【テキスト】

 今まで用いた「ゲーム理論」、「組織の経済学」関係のテキストは、マクミラン『経営戦略のゲーム理論』、ギボンズ『経済学のためのゲーム理論』、武藤滋夫『ゲーム理論入門』、中山幹夫他『ゲーム理論で解く』、ミルグロム+ロバーツ『組織の経済学』などです。来年度も、基本線は大差ないでしょう。

【ゼミの行事・雰囲気】

 飲み会、夏合宿、OB会など、各種用意されています。総じて、ゼミ生同士の仲がよく、和気あいあいとした雰囲気です。もっとも、ゼミ(授業)自体は、アカデミックに深いところまで本質を追究しようとしますので、学問の「厳しさ」も毎回感じ取ることができます。そのことは、ゼミOBから、既に2名の経済学者(大学教員)を輩出していることからも、お分かりいただけると思います。

【ゼミ生の進路】

 金融、メーカー、流通、出版、運輸、IT、公務員(関東財務局、県庁)、大学院(東大(2名:第1期、第5期)、法政、山口、一橋(合格総数は2名))→経済学者(大学教員)2名、など、多様です。