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Last update : 6/14/2007 

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現代経済学I (2000年度:以下の内容)2005年度〜企業と経済(基礎)@現代ビジネス学科(半期担当)
                          (ビジネス経済学への強調を置いた入門講義。Cf.入門ゼミ経済トピックス
                           内容は、「授業支援システム」を参照。配布資料をダウンロードできます。

  全体のテーマ
     経済学部入学のスタート年次において、皆さんにとって何が必要でしょうか?「僕は、政治経済に関心がある」、
    「いやこれからの時代、“国際、環境、情報”がキーワードだからその関連の勉強をしよう」「いや、私は、もう少し、
    開発の遅れている地域、国々の実態も含めて知りたいわ」などなど、それぞれが多種多様な期待をもっているでしょう。
    そこで、ここでは、いかなるコースに進むにしても共通に役立ちうるような、経済学(Economics)のスタンダードな
    考え方、必要なツールを学ぶことにします。つまり、ある特定のテーマや関心に“特化する”前に、いわば経済学部生
    としての共通の常識を身に付けておきましょうということです。まず、“経済学的な”考え方を知り、経済学部生としての
    第一歩を踏み出すことが目標です。

  文献案内
    @ 全般にわたる参考書
       伊藤元重 『入門経済学』  日本評論社
       奥野正寛 『ミクロ経済学入門』 日本経済新聞社
       倉沢資成 『入門価格理論』 日本評論社
       スティグリッツ 『入門経済学』  東洋経済新報社
        → ローレンスマーチン 『スタディーガイド:スティグリッツ入門経済学』 東洋経済新報社
    A 後期のゲーム理論に関連した参考書
       1年生向けの教科書はないと思うので、授業では、プリントを配布することにします。なお、その都度、
      参考文献は提示します。
    B 最後に、私の趣味ではないですが、やや気軽な読み物として
       中谷巌『痛快!経済学』集英社インターナショナルをあげておきます。ともすると「木を見て森を見ず」的に
      なってしまうところを、この本は、最近の日本や世界の動きも含めて、「経済学的な視点での、現実経済に対する
      問題意識のもち方」を教えてくれます。ただし、不正確な記述、偏った記述(誤解を招く記述)も含まれているので
      注意する必要があります。この本を自分の思考の一材料とするくらいでいいかもしれません。

  評価方法とその基準
    前期試験、後期試験、各50%で判定する予定です。場合によっては(評価対象の)レポートを課すつもりです。

  講義内容
   (前期) 前期試験問題および採点の詳細(平均点、採点基準、優秀者など)
    1. イントロダクション(ミクロ経済学、マクロ経済学、ゲーム理論、日本経済の仕組み)ミクロ経済学(価格理論)
    2. 消費者行動の理論〜消費者の嗜好、効用関数、予算(支出)制約、効用最大化。
    3. 消費者行動の理論〜代替効果、所得効果、時間制約など。
    4. 企業行動の理論〜企業とは。生産関数とその意味。費用最小化の問題
    5. 企業行動の理論〜利潤最大化の問題と企業の供給曲線
    6. 代表的な数学的ツールの解説(2から5と同時進行的に扱う。)
    7. 消費者(2〜3)、企業(4〜5)の最適化行動の集計としての市場需要、市場供給曲線。
      市場の均衡(価格の決定)と、需要供給曲線を使った「政策」効果の分析
    8. 交換と生産について、もう少し。「比較優位」に関する話(スティグリッツ入門経済学3章)。国際貿易の簡単な解説。
   (後期) 後期試験問題
    9. ゲーム理論(Game Theory):ゲームとは何か、囚人のジレンマなど、さまざまなゲームの例、
      「ナッシュ均衡」の概念。
   10. “インセンティブ”を引き出す:どのようにして“やる気”を起こさせるか?(中谷第3章:社会主義はなぜ失敗したか)
      いくつかの事例とそのメカニズム。
   11. チーム、グループにおけるインセンティブ問題。フリーライドとは?
   12. 不確実性下の意思決定。リスクに対する態度。‘チャレンジング’か‘安全志向(危険回避)’か。
      ツールの簡単な解説。
   13. 将来への影響も考えて、現在の意思決定を行う:最適経路問題と「後ろ向き帰納法」。
   14. 繰り返されるゲーム状況での協調 (cooperation)、信頼 (trust)、評判 (reputation) など。
       → 文化、慣習の違いの説明:チップ(Tipping)の差、労働慣習の差などの理解。
   15. 「ミクロ経済学」、「ゲーム理論」を使った「現実の経済問題」の分析。‘経済学’や‘ゲーム理論’で考える
      次の中から話を考えている。
        (1) 学歴社会
        (2) 日本の雇用慣行とその変化、時代背景
        (3) 高齢化社会と保育問題
        (4) 競争の光と影
        (5) 環境問題への経済学的接近
        (6) 金融業界(メインバンク制から合併再編へ)
   16. マクロ経済学入門:近代経済学(現代経済学)のもう一つの中心分野である「マクロ経済」の諸問題と、
      代表的な概念などの解説。
   17. 今後の展望

    注) 現代経済学およびその応用分野を理解するには、少なくとも中学レベルの数学は必要です。また、講義では、
     簡単な図やグラフを使った説明も多用します。誤解しないでほしいですが、数学あるいはその応用的手法が
     出来ることそのものが目的ではありません。“経済学的な考え方”“基礎となる理論”を、より早く正確に身に付ける
     ために必要だということです。要は、皆さんのやる気!インセンティブ!です。
    注) 昨年度の「入門ゼミ」のページも参照して下さい。「現代経済学T」の原型になっています。なお、皆さんの
     関心事である試験については、その時の「最終試験」の問題および解答が、ある程度、参考になろうかと思います。

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